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工事の前に確認したいウレタン防水工事の種類とメリット、デメリットとは?

工事の前に確認したいウレタン防水工事の種類とメリット、デメリットとは?

建物を長持ちさせるためにおこなう手段に、防水工事があります。
防水工事の中でも大きくわけて「アスファルト防水」「FRP防水」「シート防水」「ウレタン防水」の4種類があり、どの防水工事を選べばいいか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、平らな屋上におこなう施工であるウレタン防水工事の基礎知識やメリット、デメリットついて解説します。

1.ウレタン防水工事とは

ウレタン樹脂材を使用し、防水効果を高める工事がウレタン防水工事です。主にマンションや陸屋根などの平らな屋上におこなう工事で、液体の塗料を塗り重ねて防水層を作ります。建物への水の侵入を防ぐことのできる簡素な工事で、防水工事の中でも唯一、すべての場所に対応できるのが特徴です

ウレタン防水工事の中に「密着工法」「メッシュ工法」「通気緩衝工法」の3種類の工法があり、施工場所によって適した工法が異なります。次に、その3種類の工法を詳しく紹介します。

1-1.密着工法で簡素に

密着工法とは、施工場所の床面にウレタン樹脂を直接塗るという簡素な工法です。ほかの2種類の工法と比べると工事費用を安く抑えることができます。重ねて塗るだけの施工なので、配管等が複雑に交差する場所でも施工ができます。

一方で、施工場所の床が水分を含んでいる場合、防水層のひび割れなどが起きやすくなってしまうので、乾燥させる必要があるなどの注意が必要です。オススメの施工場所は、ベランダ、新築物件の屋上などで、狭い場所での施工や床の傷みが少ない場所の防水工事に適しています

1-2.メッシュ工法で衝撃にも強く

メッシュ工法とは、施工場所の床面にひび割れ対策でメッシュシートを貼り付ける工法です。ウレタン樹脂を下塗りしたあと、メッシュシートを貼り付け、さらにウレタン樹脂を上塗りします。密着工法との違いは、メッシュシートを貼ることにより、ひび割れしにくくなるという点です。地震などの衝撃への耐性を高めることができます。地震や衝撃によるひび割れが心配な場合は、ひと手間かけたメッシュ工法が適しています。

1-3.通気緩衝工法で湿気対策ができる

通気緩衝工法とは、通気緩衝シートを床面に敷き、その上からウレタン樹脂を塗り固める工法です。シートに「脱気筒」をとりつけることで、内部の湿気を外部に逃がすことができます。

密着工法やメッシュ工法よりは費用がかかりますが、内部の水分や湿気をあとから逃がすことができるという点でもっとも高度な工法です。湿気のある床でも影響を受けにくいため、雨漏りが起こっている床や築年数が古い建物にオススメです。また、マンションの屋上など実際の施工する面積が広くなる場所では、この工法が採用されます。

2.ウレタン防水工事のメリットとは

ウレタン防水工事のメリットとは

防水工事の中でも簡素で一般的な工法なので、ウレタン防水工事は多くの職人が施工できます。また、ウレタン樹脂材の材料費が比較的安いため、工事費用が抑えられます。密着工法であれば、ベランダなどの狭い場所を一部だけ防水工事してほしい場合にも柔軟に対応可能です。

古い建物や、すでに湿気があるような床には、通気緩衝工法で湿気を逃がす施工ができるので、幅広い場所に施工できます。衝撃への耐久性を高めたいけれども、費用をできるだけ抑えたい場合には、メッシュ工法を選択するというように、場所や事情にあわせて施工できるのがウレタン防水工事の優れた点です。

3.ウレタン防水工事のデメリットとは

ウレタン防水工事は、ウレタン塗料を手で塗っていく作業のため、塗膜層が均一にならない場合があります。また、ウレタン塗料は乾くのに時間がかかるため、施工期間に雨の日がある場合、期間が予定よりも長くなる可能性があります。さらに、耐用年数が他の防水工事に比べてやや短いため、定期的なメンテナンスが必要です。

4.まとめ

まとめ

ウレタン防水工事は、液体の塗料で防水層を作り、建物への水の侵入を防ぐ工事です。防水工事の中でも簡素な施工方法で、施工場所すべてに適応できるのが特徴です。工法の種類には、「密着工法」「メッシュ工法」「通気緩衝工法」の3種類があり、施工場所の状態や衝撃への耐性を高めたいなどの事情によって適した工法を選べます

密着工法は、ウレタン樹脂を重ねて塗るだけなので、配管等が複雑に交差する場所でも簡単に施工ができます。メッシュ工法は、メッシュシートを貼ることにより、ひび割れしにくい防水層になるので地震などの衝撃への耐性を高められます。

通気緩衝工法は、通気緩衝シートを床面に敷くことによって、内部の水分や湿気をあとから逃がせます。ウレタン防水工事は手作業のため塗膜層が均一にならない場合や、乾きにくい材質から施工期間が長めになるパターンもあります。

しかし、上記の3種類の工法があることにより、場所・事情にあわせて施工でき、ウレタン樹脂材が他の材料と比較して材料代が安いため、費用が抑えられるメリットもあります

「株式会社ナカヤマペイント」では小牧市、岩倉市、犬山市、春日井市など、幅広い地域でお仕事を承らせていただいております。防水工事に関するご相談があれば、いつでもご連絡ください。