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屋根塗装に使われるシーラーとは?用途や役割、種類について解説!

屋根塗装に使われるシーラーとは?用途や役割、種類について解説!

塗装をする際、はじめに「シーラー」と呼ばれる塗料を使用します。
「見積もりに出てきたけど、具体的にどんなものなのかわからない」という方もいらっしゃるでしょう。

今回は、シーラーの役割や用途について詳しく解説していきます。屋根塗装を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.シーラーとは

「シーラー」とは、建築用語で、下地処理の際に使用する下塗り塗料のことです。語源は英語の「seal(シール)」で、「接着する」という意味があります。シーラーを塗ることで、下地と上塗り塗料を接着し、塗装の効果を高めることができます。

下地と上塗り塗料の素材や材質によって、うまく接着できない場合があります。そのため、素材や材質に合わせた種類のシーラーを選ばないといけません。

1-1.プライマー・フィラーとの違い

シーラーと似たような言葉で「プライマー」と「フィラー」という言葉があります。「プライマー」はシーラーと同じく、下塗り塗料の総称です。どちらも、サイディングやモルタルといった素材に使用することができます。

シーラーが下地に吸い込ませることで効果を発揮するのに対し、プライマーは塗装面に塗布することで効果を発揮します。しかし、厳密な基準はなく、一般的には同じ意味で使われることが多いです。

対して、「フィラー」とは、モルタル専用の下塗り塗料のことを指します。フィラーの語源は「filler(フィラー)」で、「詰め物」という意味があります。モルタル材のひび割れを埋めて、なめらかにすることができます。

業者の見積もりでいずれかの用語が出てくる場合がありますが、どれも下塗り塗料のことを示しています。上記の3つに大きな違いはないので、厳密に覚えておく必要はありません。

2.シーラーのもつ3つの役割と重要性

費用がかかるのならば、「下塗り塗料」は省いてほしいという方もいらっしゃるでしょう。しかし、シーラーには大きくわけて3つの効果があり、そのどれもが重要な役割をもっています。以下では、3つの役割について解説します。

2-1.塗装面を補強する

シーラーの大きな特徴の1つが「補強」です。屋根や外壁は、地震や風に飛ばされた石、太陽光による熱の影響でダメージを受けます。そういったダメージを補強せず、上塗りをおこなってしまうと、耐久性が低下してしまうのはもちろんのこと、塗装の仕上がりにも影響してしまいます。シーラーでの下地の補強は、強度をあげるだけではなく、見た目にも響いてくるため、怠るべきではないでしょう。

2-2.下地と上塗り塗料の接着を助ける

シーラーの大きな特徴の2つ目は「接着」です。シーラーは、下地と上塗り塗料の接着を助け、剥がれにくくしてくれます。仮に、下塗りをせず、下地に直接塗装をした場合、わずか数年で剥がれてしまう場合もあります。そういった事態を防ぐためにも、下塗りの際には注意が必要です。

2-3.下地の保護

シーラーの特徴3つ目が「浸透」です。シーラーはさらさらしており、粘り気が少ないものが多いです。下地にシーラーを吸収させることで、上塗り塗料が下地に浸透するのを防ぐことができます。上塗り塗料が下地に浸透してしまうと、色ムラができ、仕上がりに影響してくるため、シーラーでの保護は必須となります。

3.水性シーラーと油性シーラーについて

シーラーには「水性シーラー」「油性シーラー」の2種類があります。シーラーの種類によって、上塗り塗料も変わってきます。それぞれ効果や機能が変わるため、ここで解説していきます。

3-1.水性シーラー

水性シーラーは、下地への浸透後、水分が蒸発することで油膜をつくります。匂いが少なく、内装などに多く用いられるタイプです。取り扱いや掃除も簡単で、自分で作業したい方にオススメのシーラーとなっています。

ただし、油性シーラーに比べると補強力が弱いため、屋根や外壁への使用には向いていません。また、下地の劣化が激しい部分は吸収力が高くなっているため、吸収されすぎて効果が出ない場合もあります。

3-2.油性シーラー

油性シーラーは、塗料に含まれる溶剤が揮発し油膜を張るため、溶剤シーラーとも呼ばれます。一般的に、水性シーラーよりも耐久性や防水性が高いため、屋根や外壁の塗装に向いています。

水性シーラーと違い、匂いが強いため、作業の際や作業の後には注意が必要です。掃除も手間がかかってしまうため、業者にお願いしたほうが安心です。

4.上塗り塗料とシーラーの相性

塗料を選ぶ際、一般的に上塗り塗料から選びます。色や耐用年数、費用等の面から検討できるからです。その際、選んだ塗料によって使用できるシーラーも絞られます。塗料メーカーによって、「この上塗り塗料にはこのシーラーが一番適している」というようにガイドラインが設定されているためです。

上塗り塗料とシーラーの相性が悪いと、劣化や剥がれにつながってくるため、この2つの相性はとても重要なポイントです。不安がある場合は、プロに相談するのがオススメです。

5.まとめ

まとめ

シーラーは、外から見えない分、比較的疎かにされてしまいがちな塗料です。しかし、塗装の耐久性や仕上がりに大きく影響するため、シーラー選びに妥協は許されません。不安が少しでもある方は、プロに相談することをオススメします。

「株式会社ナカヤマペイント」は、大手塗料メーカーからもお墨付きをいただいている塗装のプロです。もちろん、お見積もりも無料でおこなっております。屋根の塗装についての疑問が少しでもあるという方は、ぜひご相談ください。すべてプロがお答えさせていただきます。