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サイディング外壁の塗装時期は?塗料の種類や耐用年数についても解説!

サイディング外壁の塗装時期は?塗料の種類や耐用年数についても解説!

サイディングは、建物の外壁に貼り付ける外装材の一種です。建物の外壁と同様に、風雨や紫外線、砂埃など周囲の環境からダメージを受け経年劣化するため、サイディングにも適切な時期での塗り替えが必要になります。

そこで本記事では、サイディングと塗料の種類や耐用年数・補修塗装の目安となる劣化症状・補修塗装工事について説明します。

1.素材別4種類のサイディング

1980年代までは、工期が長くかかり、高度な施工技術を要するモルタル(塗り壁)が外壁に多く使用されていました。その後、現場で組み立てられるなど、施工が簡単なサイディングが登場してからは、外壁材として人気が高まっています。

1-1.窯業(ようぎょう)系サイディング

窯業系サイディングは、セメントに木材繊維を混ぜ合わせ、窯の中で高熱処理された外壁材です。デザインやカラーバリエーションが豊富で、他のサイディングと比べて材料費や施工費が抑えられるため、新築住宅の約8割の外壁材に使用されるなど、広く普及してきました。

耐火性や耐震性に優れている一方、蓄熱性があるので、夏場の暑さ対策として断熱効果のある塗料を使用するケースも多いでしょう。また、凍害に弱い面もあります。塗装やメンテナンスの周期の目安は、約8~10年ごとになります。

1-2.金属系サイディング

金属系サイディングは、断熱効果のある裏打材・芯材・表面材を主な構成とする外壁材です。表面材として使用される塗装金属板には、ガルバリウム鋼板・溶融亜鉛めっき鋼板・アルミニウム合金塗装板・ステンレス鋼板の4種類があります。凍害に強く、ひび割れしにくいので、寒冷地域の外壁材にも使用されてきました。

重量が軽いため耐震に効果的で、防錆性・断熱性・防音性にも優れています。フッ素塗料が焼付塗装されているため塗膜の耐候性が高いものですが、鋭利な金属などを引っかけてしまうと表面が傷ついてしまうので、注意が必要です。塗装やメンテナンスは、10~15年程度ごとにおこなうとよいでしょう。

1-3.樹脂系サイディング

樹脂系サイディングは、塩化ビニル樹脂を主原料とした外壁材です。耐久性や耐候性が高く、凍害に強いため、北米などの寒冷地域で広く普及しています。さらに、耐腐食性・防火性・防汚性にも優れています。樹脂に顔料を直接練り込んでいることや、コーキングがないことから、塗装やメンテナンスの必要がほとんどありません。また、商品によっては、耐用年数が30年前後になるものもあります。

1-4.木質系サイディング

無垢材(むくざい)の表面に、耐火処理などを施した外壁材です。天然木を使用するため施工価格は高めになりますが、断熱性に優れ、木材ならではの温もりのあるデザインに仕上がります。一方で、耐水性に劣り、経年劣化の影響を受けやすいので、約7年~10年ごとの塗装やメンテナンスが必要です。

2.サイディングに適した塗料

サイディングに使用される主な塗料には、以下の5種類があります。ここでは、耐用年数の長い塗料から順に紹介します。

2-1.フッ素塗料(耐用年数:15~20年)

サイディングに適した塗料

フッ素塗料は、蛍石にフッ素樹脂を配合した塗料で、光沢のある仕上がりが特徴です。価格は高額ですが、耐用年数が長いため、築年数が経過するほど、塗り替えの回数と費用を抑えることができます。耐久性や耐候性が高く、風雨や紫外線によるダメージの影響を受けにくいでしょう。そのほか、防カビ性・親水性・耐薬品性・耐摩耗性にも優れています。

2-2.ラジカル塗料(12年~16年)

ラジカル塗料には、ラジカル(紫外線・酸素・水などが顔料と接触した時に発生する劣化因子)を抑制するのに効果的な、高耐候酸化チタンと光安定剤が配合されています。そのため、耐候性や耐久性に優れており、チョーキングやひび割れ、水漏れも起きにくいものです。他の同じ価格帯の塗料と比較して、耐用年数が長いため、コストパフォーマンスが高いといえるでしょう。

2-3.シリコン塗料(10~16年)

シリコン塗料は、シリコン樹脂から作られており、費用や耐用年数がもっとも標準的な塗料です。耐熱性・耐候性・撥水性・防カビ性に優れ、塗装面の光沢も長続きします。また、塗膜が硬いため、ひび割れを起こしやすいことや、塗膜の密着性が劣るため重ね塗りには適さないなどのデメリットもあります。

2-4.ウレタン塗料(8~10年)

ウレタン塗料は、外壁用の塗料としてはやや耐久性が低いものですが、塗装費用を安く抑えたい場合には適した塗料です。柔軟性があるため、ひび割れしにくく、下地との密着度も高いため、木材・塩ビ素材・鉄などへの塗装が可能です。また、塗装面は、高光沢で艶のある仕上がりになります。デメリットは、紫外線による変色が起こりやすい点と、防汚性が低いことです。

2-5.アクリル塗料(6~8年)

アクリル塗料は、外壁用としては耐久性が低く耐用年数も短いため、数年ごとに外壁のリフレッシュをしたい店舗や、直近の施工費用を抑えたい場合に使用されます。希釈や攪拌が簡単で、カラーバリエーションも豊富なことから、DIY用の塗料として人気を集めています。紫外線に弱く、塗膜が硬いため、変色やひび割れを起こしやすいといった点がデメリットです。

3.サイディング補修塗装工事の手順

サイディングの補修塗装工事は、仮設足場工事・高圧洗浄・コーキング工事・塗装の順でおこなわれます。さらに、塗装の工程では、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが基本です。それぞれの塗装工程の役割について見てみましょう。

3-1.下塗りの役割

下塗りは、サイディングの小さなひびなど下地の劣化を補修するのと、中塗りと上塗りを密着・定着させる接着剤としての役割があります。適切な下塗りがされていない場合、約2~3年で中塗りと上塗りが剥離したり、浮いてきたりするなどの症状が現れる可能性がでてきます。下塗りは、次の塗装の仕上がりを左右する重要な工程といえるでしょう。

3-2.中塗りの役割

中塗りには、紫外線や風雨からサイディングを保護する塗膜を形成する機能があり、美観を保持する効果もあります。下塗りをしっかり乾燥させた後、塗りムラがないよう、均一に中塗りをおこなうことがポイントです。

3-3.上塗りの役割

中塗りだけでは、サイディングを保護する機能が十分とはいえません。中塗りの機能に加え、さらにその効果を強化させる役割をもつのが、上塗りです。

4.まとめ

まとめ

現在、もっとも普及しているサイディングの種類は、窯業系サイディングです。一般住宅などのサイディング塗料として一番人気なのは、価格以上の機能を有するラジカル塗料です。サイディング用塗料を選ぶ際には、目的や劣化症状、地域の天候状況などの条件により適切な塗料が変わってくる場合もありますので、専門業者に相談してみるとよいでしょう。

「株式会社ナカヤマペイント」は、小牧・岩倉・犬山・春日井・北名古屋エリアを中心に、塗装工事・シーリング工事・防水工事など幅広く対応させていただいております。職人塗装直営会社で、現地調査から施工まで全て当社「株式会社ナカヤマペイント」でおこなうため、コスパ的にもお得です。1級塗装技能士資格をもつ代表の中山をはじめ、熟練の職人が一軒一軒丁寧な対応・施工をご提供し、工事完了時には、工事保証書も発行いたします。各種サイディングの塗装をご検討でしたら、お気軽にお問い合わせください。