建物の防水性について気になっている方の中には、「防水工事にはどんな工事があるの?」「工事はどのような手順で作業を進めているの?」というように、防水工事の種類や手順が知りたい方は多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、種類別の防水工事の手順について詳しく解説します。防水工事に関する理解を深められるように、ぜひ最後まで読み進めてみていただければ幸いです。
1.防水工事の種類とは?
防水工事には大きくわけると、以下の2つがあります。どのような工事内容なのか参考にしてみましょう。
1-1.メンブレン防水
「メンブレン防水」とは、一面の防水をおこなうためのものです。道路の塗装などに用いられているアスファルト防水工事や液体を塗布して、防水効果のある防水層を作る塗膜防水工事、シートを貼り付けて防水層を形成する合成高分子シート防水工事が含まれます。
1-2.シーリング防水
「シーリング防水」とは、隙間からの浸水を防ぐためのものです。隙間にシーリング材を埋めるようにして充填するシーリング防水工事が該当します。
2.メンブレン防水工事の手順とは?
一面の防水工事をおこなう以下の3つのメンブレン工事について、作業を進める手順をご紹介します。どのような違いがあるのか、参考にしてみましょう。
2-1.アスファルト防水工事の場合
道路の塗装などに用いられているアスファルト防水工事の場合、まずはコンクリートの表面を平らに整えることからはじめます。整えたコンクリートが十分に乾燥したのを確認したら、熱してどろどろになったアスファルトを流し入れながら、事前にアスファルトをよく染み込ませておいたシートを敷いたら完成です。
2-2.塗膜防水工事の場合
液体を塗布して防水効果のある防水層を作る塗膜防水工事の場合、まずは防水層がはがれにくいように、一面に接着剤を散布します。そして、とくにはがれやすい隅には補強布を貼ります。最後に、液状の防水材料を一面に塗ったら完成です。
2-3.合成高分子シート防水工事の場合
シートを貼り付けて防水層を形成する合成高分子シート防水工事の場合、まずはコンクリートの表面を平らに整えます。整えたコンクリートを十分に乾燥させたら、熱に強い樹脂系シートや耐久性の高い合成ゴム系シートを接着剤か固定金具を使用して、コンクリートに固定したら完成です。
3.シーリング防水工事の手順とは?
建物における外壁のつなぎ目や外壁と窓枠との隙間を埋めて防水性を高めるシーリング防水工事は、以下のように複雑な手順で作業を進めます。
3-1.既存のシーリング材を除去する
以前におこなったシーリング防水工事のシーリング材が時間とともに劣化して新しくする場合は、まず既存のシーリング材を取り除きます。外壁や窓枠を傷つけないように気を付けながら、古いシーリング材を丁寧にはがしていきます。
3-2.充填部分を清掃する
新しいシーリング材を充填する際に、古いシーリング材が少しでも残っていると耐久性に影響が出るため、充填部分をきれいに清掃します。細かいシーリング材も残らないように、専用のヘラを使ってこそぎ落とします。
3-3.バックアップ材を取り付ける
シーリング防水工事には、防水性だけではなく建物の耐震性を高める役割があります。耐震性に大きく関わるのは「バックアップ材」です。これを取り付けることによって、シーリング材を充填する深さを調節できるので、伸縮するシーリング材が建物の揺れについていきやすくなります。
3-4.養生する
シーリング材を充填する前に忘れてはならないのは、「養生」です。外壁や窓枠といった部分にシーリング材が付着しないように、専用のマスキングテープを使用して養生をおこないます。
3-5.接着剤を塗ってからシーリング材を充填する
ここまで準備ができたら、ようやく接着剤を塗って、シーリング材を充填します。業者は使用するシーリング材の選び方や道具の使用方法において、プロならではの知識や技術を発揮します。
3-6.ヘラでならして養生をはがす
充填したシーリング材は、ヘラでならすようにして圧着させると同時に、表面を平らに整えます。シーリング材が乾かないうちに養生の際に使用したマスキングテープをはがしたら、完成です。
4.まとめ
防水工事は、メンブレン防水とシーリング防水の2つにわけることができ、それぞれの手順についてご説明させていただきました。どの防水工事においても、プロならではの知識や技術を存分に活かして、高い防水性を実現しています。しっかりとした防水対策で、万全の体制を整えておきましょう。
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