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外壁の素材感をそのまま活かすクリア塗装の魅力と注意点を紹介

外壁の素材感をそのまま活かすクリア塗装の魅力と注意点を紹介

外壁の塗装をしたいけれども、地の素材の雰囲気に味があって、それを塗りつぶすのではなく、活かせるように塗装をおこないたい方は、意外と多いものです。その解決方法として、クリア塗装という方法があります。

ここでは、クリア塗装の内容と、メリット・デメリット、そこで使用される塗料について紹介をします。

1.素材を最大限に活かすクリア塗装

外壁の素材をそのまま活かしたい塗装をお考えの方にとって、クリア塗装はもっとも適している施工法です。クリア塗装とはどのような塗装の方法なのか、また、どのような条件や状態のときに有効なのかなどについて紹介をします。クリア塗装についてよく知らないという方もいるでしょうから、まずはご一読ください。

1-1.クリア塗装とは

クリア塗装とは、クリア塗料という透明の塗料を使った塗装の方法です。塗料に色がつけられていないため、外壁の素材の上から塗装すると、元の素材の材質や色合いをそのまま活かせます。たとえば石材、タイル、レンガなどの素材の場合は、その素材感や模様・目地をつぶすことなく活かすことができるでしょう。また、その塗料を使うことによって、コーティング剤としての役割をはたすことにもなります。

1-2.クリア塗装のメリット

クリア塗装をおこなうと、明るく艶のある外壁へと変化します。それによって外壁はより新しく見えたり、汚れがつきにくかったりするというメリットがあります。事実、コーティングをおこなうことによって、外壁がすぐには劣化しません。

外壁は古くなると、表面に白い粉をふくことがあります。これは塗料の成分である顔料が白い粉となって、外壁表面に現れるという現象です。これをチョーキング現象といいます。クリア塗装をおこなうと、このチョーキング現象を抑制できます。

さらに、クリア塗装は塗料を塗る回数が、他の方法よりも少なく済むでしょう。通常であれば「下塗り」、「中塗り」、「上塗り」の3回の作業は必要ですが、クリア塗装では1層目と2層目の塗装と、2回で終わり、長くはかかりません。これにより、塗装に対する費用が比較的安価です。

2.クリア塗装ができない条件もある

クリア塗装は、さまざまなメリットのある方法であることがわかりました。けれども、どのようなときにも適用ができるわけではありません。メリットが多い分、クリア塗装ができないケースもあります。

ですので、まず自宅の外壁がクリア塗装をすることが可能かどうかを点検してみる必要があります。次に、クリア塗装ができない状態について紹介しましょう。

2-1.光触媒などのコーティングがされている

すでに外壁に対して光触媒・無機・フッ素などのコーティングされているものは、そもそもクリア塗装をおこなうことができません。これらのコーティング剤の上からコーティングをしても、すぐに剥がれてしまうからです。最近ではその対策法が考えられていますが、まだ一般的ではありませんので、このケースは避けたほうがいいでしょう。

2-2.チョーキング現象が進んでいる外壁

チョーキング現象が進行している外壁も、クリア塗装に向いていません。チョーキング現象が起きている外壁に対してクリア塗装をおこなった場合、白くボケた感じになってしまいます。これも対策法はあるのですが、塗装の工程が増え、費用もその分かかってしまいますので、避けたほうがいいでしょう。

コーキングの上からの塗装はできない

2-3.コーキングの上からの塗装はできない

外壁のボードとボードとのつなぎ目をゴムのようなもので接着されていますが、これをコーキングといいます。この上からクリア塗装をおこなうと、コーティングが剥がれ落ちてしまう可能性がありますので、クリア塗装は向いていません。

2-4.ひび割れを起こしている場所は悪目立ちの元

クリア塗装のデメリットとして、塗料の色が透明であるために、悪いところはそのまま残されるという点があります。外壁にひび割れが起きてそれを修理した跡を残したままクリア塗装をおこなうと、その補修の跡をはっきりと残すことになり、見栄えが悪くなるでしょう。もしそれを見せたくなければ、一度色をつける塗装をおこなった後で、クリア塗装をおこなうことをオススメします。

3.クリア塗料の種類

クリア塗装をする際に問題になるのは、どのクリア塗料を使用するかです。クリア塗料には、いくつかの種類があります。その種類によって、金額や耐用年数が変わってきます。ここでは、大まかなクリア塗料の種類について紹介しましょう。これを一読されれば、クリア塗料の種類や耐用年数などを知ることができます。

3-1.材質による耐用年数の違い

クリア塗料には、その素材によっていくつかの種類があります。
「アクリル塗料」「ウレタン塗料」「シリコン塗料」「フッ素塗料」「無機塗料」などです。

耐用年数は、アクリル塗料が5~7年、ウレタン塗料が7~9年、シリコン塗料が10年前後、フッ素塗料が12~14年、無機塗料が15年以上となります。塗料の費用も、耐用年数が長いほど高額になるでしょう。費用も同じ塗料を使ったとしても、実際は施工業者によっても違ってくるので、よく見積もりを取ったり、説明を聞いたりして決めることをオススメします。

3-2.クリア塗料の例

特徴のあるいくつかの塗料について紹介をします。まずは菊水化学工業の「キクスイロイヤルセラクリヤー」です。シリコン塗料で、艶ありです。他のクリア塗料よりも密着性が高いのが特徴で、しっかりと塗装が素材に定着します。この塗料は、無機系サイディングにも塗装可能なのが特徴です。料金も高額ではないので、好まれやすいでしょう。

ちなみに、同じメーカーのフッ素塗料である「キクスイSPパワーフッ素クリヤー」もあります。こちらの塗装も密着性が強いため、長持ちします(耐用年数は「キクスイロイヤルセラクリヤー」よりも5年間長い)。

2番目が、エスケー化研の「クリーンSDトップ」です。アクリルとシリコンを混合して作られ、紫外線から保護する効果・サイディング素材の劣化の抑制力・耐侯性の高さを発揮します。

最後に、アステックペイントの「無機ハイブリッドクリヤー」です。無機らしく耐用年数は20年以上を誇ります。20年経ったとしても、光沢保持率は80%であるという耐久性が非常に強い塗料です。また、低汚染性と親水性から、汚れにくく、汚れが付着しても雨水により流してしまう働きがあります。

4.まとめ

まとめ

外壁の素材や風貌を活かしつつ、艶などを出して外壁をよみがえらせるクリア塗装には、多くのメリットや魅力があります。けれども、その塗装法は外壁の種類や状態によってできないケースもあり、場面を選びますが、外壁に艶や素材感を出すこともできるので、可能であれば検討してみてください。

「株式会社ナカヤマペイント」は、そのような外壁の施工を考えておられる方のご要望に精一杯お応えします。クリア塗装についてご相談やお悩みがございましたら、お気軽にお問い合わせください。