外壁塗装にオススメの季節とは？避けたほうがよい環境条件も解説

外壁塗装に必要な日数は、一般的に10日～14日間といわれていますが、その工期は天候や気象条件によっても大きく左右されます。つまり外壁塗装には、向いている季節と向いていない季節があるのです。

そこで今回は、外壁塗装にオススメの季節や、避けたほうがいい環境条件について、詳しく解説していきます。外壁塗装を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.外壁塗装にオススメの季節は？

外壁塗装は、一般的に春や秋におこなうのがオススメとされています。その理由は、比較的天候が安定しており、塗装に適した気温の日が多いことなどが挙げられます。なぜ塗装作業が天候や気温に左右されるのでしょうか？それは、塗装に使う建築用塗料の性質が関係しています。次の章で詳しく解説していきます。

2.外壁塗装に使う塗料に環境条件が与える影響について

外壁塗装では、外壁に適した厚さの塗膜（塗料の薄い層）を形成するために、塗料を「中塗り」「上塗り」の2回にわけて塗ります。その際に、中塗り後にしっかりと乾燥させてから上塗りをおこなわないと、塗料本来の性能が発揮されなくなってしまう恐れもあります。

このように塗膜をしっかりと形成するには、塗料をしっかり乾燥させて硬化させる必要があるのです。しかし、塗料が塗面にしっかり着して硬化するには、温度や湿度などの環境条件が大きく影響します。塗料に環境条件が与える主な影響は、以下の表のとおりです。

3.外壁塗装をおこなう季節ごとのメリット・デメリットについて

ここまで、外壁塗装の作業が、雨天や高温多湿の環境条件には不向きであることを説明しました。しかし、夏や冬であっても、上述の塗料の性質をちゃんと踏まえておけば、塗装工事を実施することは可能です。季節ごとにメリット・デメリットがありますので、以下に解説します。

3-1.春

春は、比較的天候が安定しており、気温や湿度が塗装に適した日が多いことから、外壁塗装にオススメの季節のひとつといわれています。また、塗装作業中に窓を閉め切っても、室温が過ごしやすいのも大きなメリットです。

しかし、それだけ春に依頼する人が多く、塗装業者が繁忙期となるため、早めに依頼をしないと、工事の予約がとれないこともあるので注意が必要です。また、工事費用が他の季節と比較して、高くなりがちなこともデメリットとなります。

3-2.夏

夏は、気温が高温になり、湿度も高いことから、塗装工事には不向きな季節といわれています。施工工程によっては窓を開けられない場合もあり、夏場に窓を閉め切るのは、かなり厳しいため、注意が必要です。また、近年は台風が夏にくることも多くなり、工期が遅れる原因になるのも大きなデメリットです。

このような理由から、夏は塗装工事の申し込みが少なくなる季節ですので、塗装業者によっては割安な料金設定をしているところもあり、工事費用を安く抑えられることが期待できるメリットもあります。

夏だからといって、塗装工事が絶対に無理というわけではなく、温度や湿度管理を適切におこなえる塗装業者であれば、問題なく工事が可能です。ただし、夏は塗装業者のお盆休みがあるので、スケジュールを組むときには、あらかじめ考慮に入れておく必要があります。

3-3.秋

秋は、天候が安定しており、気温や湿度が塗装に適した日が多く、外壁塗装のベストシーズンといわれています。しかし、春と同様に塗装業者が繁忙期となるため、希望通りに工事の予約がとれないことも多いのがデメリットとなるでしょう。そして、やはり工事費用も高くなる傾向にあります。

3-4.冬

冬は、湿度が乾燥しているので、その点は塗装に向いています。しかし、気温が5℃以下になるような環境下では塗料が硬化しにくくなり、塗装作業ができない場合もあります。また、壁面に霜が降りたり、結露したりするような場合も塗装ができません。

冬の工事を避ける人も多いため、塗装業者によっては割安な料金設定が期待できます。冬も、温度管理等をしっかりおこなえる塗装業者であれば、問題なく塗装工事は可能です。

4.まとめ

外壁塗装には、春や秋がオススメの季節となりますが、スケジュールに余裕をもたせて信頼できる塗装業者に依頼すれば、夏や冬でも塗装工事は可能です。それぞれの季節のメリット・デメリットを考慮して、ご自身の意向や生活環境に合った季節を選ぶようにしましょう。

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