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外壁の塗装の臭いの正体と、臭いを回避する方法を丁寧に解説

外壁の塗装の臭いの正体と、臭いを回避する方法を丁寧に解説

外壁を塗装する際には、塗料を使います。塗料には独特の臭いがします。それを大量に使うことによって、塗装の施工の際に周辺の方に迷惑はかからないか、また施工が終わった後もその臭いがいつまでもきつく残るのか、心配な方もある程度いらっしゃるでしょう。ここでは、外壁を塗装する際の、塗料の臭いについてご紹介します。

1.塗料の臭いの正体

塗装の工事現場の近くを通ると、鼻につんとくるような臭いがしてくることもあります。その臭いは、いかにも体に悪影響をおよぼしそうな気持ちの悪い臭いでしょう。塗装の施工で使用する塗料は、そのような臭いがします。それが何の臭いなのかについてご紹介します。

1-1.塗料には水性と油性とがある

塗装用の塗料には、絵の具やマジックと同じように、水性と油性とがあります。それぞれの用途に従って、異なる材料が混ぜられているのです。一般的に油性の方が、その含有物により臭いが強い傾向にあります。

油性の塗料の場合、溶剤としてイソプロピルアルコール・ブタノール・メタノールなどのシンナーが利用されており、これが鼻をつくような臭いの要因です。また、水性の場合は、日常的に使われるインキや接着剤などによく含まれる揮発性有機化合物が、少量混ぜられています。そのため、水性の塗料の臭いは、それによるものと考えられます。

1-2.塗料の臭いは人体に影響するか?

結論からいいますと、塗装に使用される塗料の臭いは、人体に対してまったく影響がないとはいえません。たとえば、水性塗料で使われる揮発性有機化合物が発する有害物質の量は、塗料の改善によって徐々に減ってはいますが、完璧になくなったわけではありません。また、油性塗料の場合は、吐き気・めまい・頭痛などの軽度の症状を訴える人もいます。

これらの例に加え、目・口・鼻などの粘膜に刺激を感じる人も多いでしょう。とくに、ちょっとしたことで影響を受けやすい赤ちゃんやペットに対しては、要注意です。

2.塗料の臭いへの対策

このように外壁の塗装の際に使用する塗料は、必ずしも安全なものではないのです。そこで、その影響を受けないための対策が必要になります。たった2~3日間の作業なので、大きな影響を受けることは少ないかもしれませんが、少しでもその害を回避するための対策をここでいくつかご紹介しましょう。

2-1.臭いがするのは、中塗り・上塗りをする2~3日間

基本的に外壁の塗装のスケジュールとしては、下塗り・中塗り・上塗りの工程をそれぞれ1日ずつおこないます。その中で塗料特有の臭いがするのは、中塗りと上塗りをおこなってから、塗料が乾燥するまでの工程中2~3日の間となります。その期間内の対策ができればいいわけです。

2-2.そもそも臭いの少ない塗料を使用する

そもそも臭いの少ない塗料を使用する

塗料は、JISやJASによって定められる星の表示を見て判断できます。これは、塗料の臭いの元となる物質のひとつである、ホルムアルデヒドの発散量によってランクわけをしているものです。「F☆☆☆☆」は、もっとも品質がいいもの(臭いが少ないもの)に表示されます。

逆に、もっとも質が悪いもの(臭いが多く出るもの)には、「F☆」の表示がなされます。星の数が多い塗料を使うほど、臭いはきつくなくなるのです。これは、予算と施工業者との相談によって決まります。臭いがどうしても気になるならば、施工業者の方に話してみましょう。ただ、現在は塗料の改善も進み、以前ほど臭いは気にならなくなっています。

2-3.換気ができるように養生をしてもらう

塗料の臭いが家の中にこもらないように、換気ができれば、臭いは気にならなくなるでしょう。塗料が飛ばないように、周辺の部分には養生をしますので、業者の人に換気ができるような状態に養生してもらうように伝えておきましょう。また、外に近いところで扇風機やサーキュレーターを使って風を送り出すという方法もかなり有効です。

2-4.臭いが気にならなくなるマスクをする

普通のマスクと違い、活性炭など臭いを吸着する物質が入れられているマスクもあります。これによって、気になる臭いをマスクが吸い取ってくれるので、気にならなくなるでしょう。値段も手軽で数百円程度ですので、臭いがどうしても気になる方は、購入しておくのがオススメです。

2-5.外出をする

どうしても臭いに耐えられなければ、いっそのことその場から出て行くという方法があります。ただし、施工業者の方とすぐに連絡がとれるような状態にしておいたり、帰ってくる時間を伝えたりしておく必要があるでしょう。

2-6.洗濯物を外干しにしない

塗料の質がよくなったとはいえ、臭いを放つ物質は混ぜられているので、洗濯物を外で干すことは、控えたほうがいいでしょう。自宅の庭やベランダ・バルコニーで干すのは控え、中干しするか、コインランドリーで乾燥させるのがオススメです。

2-7.近所の方への配慮も忘れない

外壁の塗装の工事をおこなうと、屋外の作業であるため、近隣の家に影響があるかもしれません。塗装の工事をおこなう前に、近隣の方にその旨を伝え、了承を得ておくといいでしょう。優良な業者であれば、業者の方から声かけをしてもらえるようですが、依頼者自らがお茶菓子を携えて、説明に伺うような姿勢も必要でしょう。

3.まとめ

まとめ

外壁の塗装の作業では、塗料から発生する物質による臭いが気になる人も出てきます。現在では、かなり塗料も改良され、臭いが気にならなくなる人も増えてきたかもしれません。

しかし、臭いへの対策は、準備しておいたほうが得策でしょう。とくに赤ちゃんやお年寄り、ペットのいる家庭は注意が必要です。また、近所の方がすぐ隣にお住まいの場合も、挨拶を事前にしておくなど、細かい配慮が必要になります。

「株式会社ナカヤマペイント」では、そのような繊細な作業が必要な外壁の塗装についても、丁寧に手がけてまいります。外壁の塗装を予定されてらっしゃる方、またこれから検討をされる方は、お気軽にご相談ください。誠心誠意をもって、対応させていただきます。